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宅建業法

1988年度 宅建士試験 問28

宅地たくちおよ建物たてもの需給じゅきゅうについての基本的きほんてき統計とうけいかんするつぎ記述きじゅつのうち, あやまっているものはどれか。
1昭和 63 年 4 月に公表された地価公示 (国土庁) によれば, 住宅地の地価上昇率 (対前年比) は, 東京圏で約 69 パーセントとなっているなど, 大阪圏, 名古屋圏などの大都市圏では, 高い上昇率となっている。
2建築着工統計 (建設省) によれば, 昭和 62 年度の新設住宅着工戸数は約 155 万戸と, 前年度に比べ約 40 万戸の減少となった。これは, 借家系住宅着工戸数が増加しているものの, 地価の高騰に伴い大都市圏での持家系住宅着工戸数が大幅に減少したことによるものである。
3昭和 58 年住宅統計調査 (総務庁) によれば, 最低居住水準未満の住宅の割合は, 全国の住宅の約 11 パーセントを占めている。この内訳をみると, 持家における最低居住水準未満の住宅の割合が約 5 パーセントであるのに対し, 借家におけるその割合は約 23 パーセントと高い比率になっている。
4住宅着工統計 (建設省) によれば, 新設住宅 1 戸当たり平均床面積は, 昭和 55 年度の約 94 ㎡をピークに年々低下傾向にあり, 62 年度は約 79 ㎡となっている。これは, 持家や分譲住宅に比べ 1 戸当たり平均床面積が小さい貸家の着工戸数が増加したためである。

正解:2

解説

<p><strong>選択肢1:</strong>正しい。昭和63年公表の地価公示(昭和63年1月1日時点)は、いわゆるバブル経済の絶頂期を反映しており、東京圏の住宅地地価上昇率は前年比68.6%(約69%)と極めて高い水準にありました。大阪圏や名古屋圏などの大都市圏においても、東京圏に追随する形で高い上昇率を示していたため、記述の内容は正しいと言えます。</p>

<p><strong>選択肢2:</strong>誤り。昭和62年度の新設住宅着工戸数は、実際には約173万戸に達しており、前年度(約140万戸)に比べて大幅な「増加」となっていました。本選択肢は「約40万戸の減少」としており、数値および増減の動向の両面で事実と異なります。当時は地価高騰の中でも、貸家(借家系住宅)の着工が激増し、全体として高い水準にありました。</p>

<p><strong>選択肢3:</strong>正しい。昭和58年住宅統計調査の結果によれば、最低居住水準未満の住宅戸数は全体の約11.4%を占めていました。その内訳についても、持家世帯での最低居住水準未満率が約5.4%であったのに対し、借家世帯では約23.3%と非常に高い割合となっており、統計データと一致します。</p>

<p><strong>選択肢4:</strong>正しい。建築着工統計によれば、新設住宅1戸あたりの平均床面積は昭和55年度(約94㎡)をピークに、昭和62年度(約79㎡)にかけて低下傾向にありました。この主な要因は、1戸あたりの面積が比較的大きい「持家」や「分譲住宅」に比べ、面積の小さい「貸家」の着工戸数がこの時期に急増したことで、全体の平均を押し下げたためです。</p>

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