1988年度 宅建士試験 問9
保証債務に関する次の記述のうち, 民法の規定によれば, 誤っているものはどれか。
1主たる債務が無効であるときは, 保証債務も無効である。
2主たる債務者の債務承認による時効中断の効力は, 保証人には及ぶが, 連帯保証人には及ばない。
3債務者が保証人を立てる義務を負うときは, その保証人は, 能力者であり, かつ, 弁済の資力のある者でなければならない。
4保証人 (ただし, 連帯保証人ではない。)は, 債権者から債務の履行の請求を受けたときは, 原則として, まず主たる債務者に催告をするよう請求することができる。
正解:2
解説
<p><strong>選択肢1:</strong>正しい。保証債務には、主たる債務がなければ成立せず、主たる債務が消滅すれば保証債務も消滅するという「附従性(ふじゅうせい)」があります。したがって、主たる債務が無効であるときは、保証債務もその効力を生じず無効となります。</p>
<p><strong>選択肢2:</strong>誤り。民法第457条1項により、主たる債務者に対する時効の完成猶予および更新(時効中断)の効力は、保証人に対しても生じます。この規定は「連帯保証人」に対しても同様に適用されるため、連帯保証人には及ばないとする本肢の記述は誤りです。</p>
<p><strong>選択肢3:</strong>正しい。民法第445条1項により、債務者が保証人を立てる義務を負う場合には、その保証人は「行為能力者であること」および「弁済をする資力があること」という2つの要件を満たす者でなければなりません。</p>
<p><strong>選択肢4:</strong>正しい。普通の保証人(連帯保証人ではない保証人)は、債権者から履行を請求された際に、まず主たる債務者に催告をすべき旨を請求できる「催告の抗弁権」を有しています(民法452条)。なお、連帯保証人にはこの権利が認められていません(民法454条)。</p>
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