1994年度 宅建士試験 問1
次の記述のうち, 宅地を選定するに当たって最も適当なものは, どれか。
1なだらかな丘陵地
2扇状地
3干拓地
4旧河道
正解:1
解説
<p><strong>選択肢1:</strong>なだらかな丘陵地は、一般に地盤が安定しており、洪水や浸水の危険性が低いため、宅地として最も適しています。建築基準法第19条第1項では「建築物の敷地は、これに接する道路より高く、建築物の地盤面は、周囲の土地より高くしなければならない」と規定されており、自然な高低差があり排水性に優れた丘陵地はこの基準を満たしやすく、衛生的かつ安全な宅地条件を備えています。</p>
<p><strong>選択肢2:</strong>扇状地は、山地から河川が平野に出る出口に土砂が堆積してできた地形で、一般に排水は良いものの、谷出口付近では土石流などの土砂災害のリスクがあり、扇端部では地下水位が高く浸水の懸念もあります。なだらかな丘陵地と比較すると、自然災害に対する安全性の面で劣るため、最も適しているとは言えません。</p>
<p><strong>選択肢3:</strong>干拓地は、海や湖沼を堤防で仕切り、内部の水を排水して陸地化した土地です。標高が海面より低いことが多く、常に浸水の危険が伴います。また、地盤が軟弱であるため、地震の際の液状化現象や不等沈下が発生しやすく、宅地選定においては避けるべき土地に分類されます。</p>
<p><strong>選択肢4:</strong>旧河道は、かつて河川が流れていた場所であり、水分を多く含んだ軟弱な粘土や砂が堆積しています。地盤が非常に軟弱であるため、地震時の振動が増幅されやすく、大規模な液状化や地盤沈下のリスクが極めて高い地形です。建築物の安全性を確保する観点から、宅地としては不適当です。</p>
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