2005年度 宅建士試験 問50
造成された宅地及び擁壁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1盛土をする場合には、地表水の浸透により、地盤にゆるみ、沈下又は崩壊が生じないように締め固める。
2切土又は盛土したがけ面の擁壁は、鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造又は練積み造とする。
3擁壁の背面の排水をよくするために、耐水材料での水抜き穴を設け、その周辺には砂利等の透水層を設ける。
4造成して平坦にした宅地では、一般に盛土部分に比べて切土部分で地盤沈下量が大きくなる。
正解:4
解説
<p><strong>選択肢1:</strong>正しい。宅地造成及び特定盛土等規制法第13条第1項及び第31条第1項に基づき、規制区域内で行われる工事は政令で定める技術的基準に従う必要があります。この技術的基準(施行令)において、盛土をする場合には、地表水等の浸透による地盤のゆるみ、沈下又は崩壊が生じないよう、適切な材料を用いて十分に締め固めることが規定されています。</p>
<p><strong>選択肢2:</strong>正しい。宅地造成及び特定盛土等規制法の技術的基準(施行令)において、切土又は盛土により生じるがけ面に設置する擁壁は、鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造又は石造等の練積み造(コンクリートブロック積み等を含む)としなければならないと定められています。これにより擁壁の構造的な安全性が確保されます。</p>
<p><strong>選択肢3:</strong>正しい。擁壁の背面に水が溜まると水圧によって擁壁が崩壊する原因となるため、技術的基準では、耐水材料(塩化ビニル管等)を用いた水抜き穴を設け、その周辺には砂利等の透水層を設けるなど、排水のための適切な措置を講じることが義務付けられています。</p>
<p><strong>選択肢4:</strong>誤り。一般に、元の地盤を削り出す「切土」部分は地盤が締まっており安定していますが、新たに土を積み上げる「盛土」部分は、十分に締め固めたとしても切土部分に比べて土の粒子間の隙間が多く、地盤沈下量が大きくなる傾向があります。本肢は「切土部分で地盤沈下量が大きくなる」としている点が誤りです。</p>
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