2021年度(12月試験) 宅建士試験 問50
正解:4
解説
1 本肢は正しい記述です。組積式構造(れんが造、石造、コンクリートブロック造など)は、部材を積み重ねて壁体を構成する構造です。一般に、圧縮力には強いが、引張力やせん断力には弱く、地震力などの水平力に対する抵抗力(耐震性)は他の構造形式(木造、RC造、S造など)に比べて劣る傾向があります。一方で、壁体が厚く重いため、熱や音を遮断する性能(断熱性、遮音性)は優れていることが多いです。
2 本肢は正しい記述です。組積式構造は耐震性に劣るため、その性能を確保するためには構造上の配慮が必要です。壁に大きな開口部(窓や出入口)を設けると壁の強度が低下するため、開口部の幅や面積には制限があります(建築基準法施行令第62条)。また、壁の厚さを十分に確保することも、壁の強度や安定性を高める上で重要です(同令第61条)。
3 本肢は正しい記述です。補強コンクリートブロック造は、コンクリートブロックの空洞部分に鉄筋を縦横に配置し、コンクリートまたはモルタルを充填してブロックと一体化させることで、組積造の弱点である耐震性を補強・改良した構造です。壁体で荷重を支える壁式構造の一種に分類されます。
4 本肢は誤った記述であり、これが正解です。補強コンクリートブロック造は、耐震性を確保するために、壁の量(耐力壁の長さの合計を床面積で割った値など)を一定以上確保する必要があります。また、建築基準法施行令により、各階の耐力壁で囲まれた部分の水平投影面積は60㎡以下とするなどの制限があるため(同令第62条の8)、比較的小規模な建築物(住宅、塀など)に用いられることが多いです。したがって、「壁量を多く必要とはせず」「小規模の建物には使用されていない」という記述は誤りです。
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