令和8年度(2026年度)宅建士試験は10月18日(日)に実施されます。直前1ヶ月は「新しい知識を増やす期間」ではなく「試験本番の型に自分の体を慣らす期間」と捉えるのが実用的です。優先分野の絞り方、模試と過去問の使い方を整理しました。
まず試験の基本情報を再確認する
追い込み期に入る前に、試験の枠組みを正確に把握しておくことが土台になります。
- 試験日:令和8年10月18日(日)
- 試験時間:通常受験者は13時〜15時(2時間)、登録講習修了者は13時10分〜15時(1時間50分)
- 出題形式:50問・四肢択一式の筆記試験(登録講習修了者は5問免除で45問)
- 受験手数料:8,200円
- 合格発表:令和8年11月25日(水)
2時間で50問を解く、という制約は直前期の学習設計そのものに直結します。知識の量を増やすことより先に、「この時間配分で最後まで解き切れるか」を体感しておく必要があるからです。
直前1ヶ月、7分野をどう優先するか
宅建士試験の出題は、公式に次の7分野から行われるとされています。
- 土地の形質・地積・地目及び種別並びに建物の形質・構造及び種別に関すること
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令
- 土地及び建物についての法令上の制限
- 宅地及び建物についての税に関する法令
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務
- 宅地及び建物の価格の評定
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令
科目ごとの正確な出題数は年度によって変動しうるため、ここで具体的な問題数を断定することは避けますが、実務でも受験対策でも、宅地建物取引業法(⑦)は出題数が多いとされる分野として扱われることが一般的です。直前1ヶ月は、この宅建業法を中心に「基本条文の理解に抜けがないか」を洗い直し、権利関係(②)は得点が安定しにくい難問に深入りしすぎず、頻出論点の取りこぼしを防ぐことに時間を配分する、という優先順位のつけ方が現実的です。
模試の使い方 — 本番と同じ2時間・50問で体感する
模試は「新しい問題に触れる場」というより、「本番の制約条件を体に覚え込ませる場」として使うのが効果的だと一般的に言われています。
- 実際の試験時間(2時間・50問、登録講習修了者は1時間50分・45問)と同じ条件で通しで解く
- 見直しに何分残せたか、どの科目で時間を使いすぎたかを記録する
- 間違えた問題は「知識不足」なのか「時間切れで焦った」のかを区別して復習する
模試の点数そのものより、時間配分の感覚を掴むことと、自分がどの科目でペースを崩しやすいかを把握することに価値があります。
過去問の回し方 — 一問の重みは同じという視点
宅建士試験は50問すべてが四肢択一式で出題されます。基本的な問題も、判断に迷う難しい問題も、配点上の重みは変わりません。この構造を踏まえると、直前期の過去問演習では「難問を解けるようにする」ことより「基本問題を確実に落とさない」ことを優先する方が合理的です。
- 一度間違えた基本論点は、正解できるまで期間を空けて繰り返す
- 難問は解けなくても大きな失点にはならないため、深追いしすぎない
- 宅建合格ナビ2026のような過去問演習ツールを使う場合も、間違えた問題を絞り込んで復習する使い方が効率的です
登録講習修了者(5問免除)は対象者を確認しておく
登録講習は、宅地建物取引業に従事している人(従業者証明書を持つ人)だけが受講できる制度で、一般の受験者は対象外です。登録講習修了試験に合格すると、合格後3年以内に行われる試験で5問が免除されます。免除対象になっている場合は、試験時間・問題数(45問・1時間50分)が一般受験者と異なる点も直前期のスケジュール確認に含めておきましょう。
まとめ
直前1ヶ月の追い込み学習は、新しい知識を広げることより、試験の型(2時間・50問・四肢択一)に自分を合わせることが軸になります。7分野のうち宅建業法を中心に基本の抜けを洗い直し、模試で時間配分を体感し、過去問では基本問題を確実に取ることを優先する。この積み重ねが得点の安定につながると考えられますが、合格基準点は年度により変動するとされており、特定の学習法が合格を保証するものではありません。無理のないペースで、最後まで基本を大切にした学習を続けてください。

