宅建試験は令和8年10月18日(日)の13時から15時までの2時間で実施され、四肢択一式で50問が出題されます。登録講習修了者は13時10分から15時までの1時間50分で45問です。試験時間中の途中退出はできず、途中退出した場合は棄権又は不正受験とみなし採点しないとされているため、開始から終了まで席にいる前提で組み立てることになります。
知識が足りていても、時間の使い方でつまずけば解答用紙は埋まりません。ここでは本番の2時間をどう配分し、どの順番で解くかを整理します。
1問あたりに実際に使える時間を数字で押さえる
まず単純な割り算から始めます。
| 区分 | 試験時間 | 問題数 | 1問あたりの単純平均 |
|---|---|---|---|
| 一般の受験者 | 120分 | 50問 | 約2分24秒 |
| 登録講習修了者 | 110分 | 45問 | 約2分26秒 |
ただしこの数字をそのまま目安にはできません。マークのずれを確認する時間、迷った問題に戻る時間、最後に解答漏れがないかを見る時間は、この120分の内側から捻出するしかないからです。見直しに15分を確保すると決めた瞬間、残りは105分になり、1問あたりは約2分6秒まで縮みます。
つまり実務的な感覚としては「2分で判断し、迷ったら印をつけて次へ行く」が基準線になります。1問に5分かけた時点で、他の2問分の時間を使っていることになります。
出題順どおりに解くか、順番を入れ替えるか
本試験の出題は、近年一貫して次の並びです。
| 問番号 | 分野 |
|---|---|
| 問1〜14 | 権利関係 |
| 問15〜22 | 法令上の制限 |
| 問23〜25 | 税・その他 |
| 問26〜45 | 宅建業法 |
| 問46〜50 | 免除科目(需給・実務、土地建物) |
ここで問題になるのが、最も配点が集まる宅建業法が後半の問26以降に置かれている一方、時間を取られやすい権利関係が冒頭に来ている点です。冒頭から順に解くと、まだ余裕のある序盤の時間を最も重い分野に吸われ、得点源であるはずの宅建業法に疲れた状態でたどり着くことになります。
そのため、宅建業法から先に解いて後ろから前に戻る組み立てを選ぶ人がいます。判断の基準はシンプルで、自分にとって確実に取れる分野を、頭が冴えていて時間の余裕もある状態で処理するというだけのことです。
一方で、順番を入れ替えるとマークする行がずれる危険が上がります。問26から解き始めたつもりが問25の行に書いていた、という事故は取り返しがつきません。入れ替えるなら、分野の切れ目ごとにマーク位置を指差しで確認する手順まで含めて自分の型にしておく必要があります。順番を変えないという判断も、それ自体は十分に合理的です。
なお登録講習修了者は問46〜50が免除されるため、この5問を最初から解答対象外として組み立てます。
迷った問題をどう扱うか
2分で判断がつかない問題は必ず出ます。ここでの扱い方を決めていないと、時間配分は簡単に崩れます。
- 4肢のうち明らかに切れるものを消したうえで、現時点の最有力に一度マークしておく
- 問題番号に印をつけ、後で戻る対象として記録する
- 印をつけたら、その場ではもう考えずに次の問題へ移る
一度マークしておくのは、戻る時間が取れなかった場合に空欄で終わらせないためです。四肢択一なので、空欄のまま提出して得られるものはありません。
戻る対象が10問を超えたときは、全部を見直そうとしないほうが現実的です。印のなかでも「2択まで絞れている問題」を優先し、まったく手がかりのない問題は後回しにします。
本番までに順番を固めておく
時間配分と解く順番は、本番でいきなり試すものではありません。決めた順番で通しで解く経験を、試験までに何度か積んでおく必要があります。
過去問を通しで解く際は、1問ずつ答え合わせをするのではなく、50問を時間内に解き切ってから採点する形にすると本番の感覚に近づきます。直前期の学習全体の組み立ては宅建 直前1ヶ月の追い込み学習プランに、模試の使い方は宅建模試はいつ受ける?点数の見方と受験後の復習例にまとめてあります。
当日の会場での動きや持ち物は宅建試験当日の流れと持ち物チェックリストを参照してください。着席は12時30分(登録講習修了者は12時40分)までで、そこから試験開始までの時間の過ごし方も、当日の集中を左右します。
まとめ
- 見直し時間を差し引くと、1問に使える実際の時間は2分前後まで縮む
- 出題順は権利関係から始まり宅建業法は問26以降。得点源を先に処理する組み立ても選択肢になる
- 順番を入れ替えるならマークのずれを防ぐ手順まで含めて型にする
- 迷った問題は一度マークして印をつけ、その場では粘らない
- 決めた順番は本番前に通しで試し、当日に初めて試さない


