宅建模試は、点数で合否を断定するためではなく、「本試験までに何を直すか」を決めるために受けるものです。8月に最初の模試または年度別演習を行い、9月に弱点を修正できているかを確かめ、直前期は時間配分と当日の手順を整える。この順番なら、一回の低い点数に振り回されず、復習を次の行動につなげられます。
2026年度の宅建試験は10月18日です。公式の日程はRETIOの宅建試験スケジュールで確認してください。模試の開催日や自宅受験の期限は主催者によって異なるため、申し込む前に各社の最新案内を確認しましょう。たとえば8月から9月にかけて2〜3回受けるのは、進捗を確認しながら復習の時間も取れる組み方の一例です。回数に決まりはなく、学習の進み具合や生活のリズムに合わせて調整してかまいません。
模試を受ける時期は「結果を使う時間」から決める
| 時期 | 模試・年度別演習の目的 | 受験後に優先すること |
|---|---|---|
| 8月 | 現在地と、各科目の苦手を見つける | 失点を科目・論点・原因に分ける |
| 9月 | 弱点の復習が得点につながったか確認する | 同じ失点を減らすため、分野別問題へ戻る |
| 直前期 | 本番と同じ問数(通常50問、登録講習修了者は45問)で解く順番と時間配分を整える | 新しい知識を広げず、誤答と迷った問題を見直す |
8月の段階で、全範囲を終えていなくても受ける意味はあります。ただし、その点数を実力の最終評価にはしません。「まだ触れていない科目」と「学習済みなのに落とした問題」を分けて記録するためのチェックとして使います。8月から始める人は、先に8月開始の学習計画で優先順位を決め、受験後に手を広げすぎないようにしてください。
模試の点数は、単独では合否の予測にならない
模試の難易度、受験者層、採点後に復習できる期間はそれぞれ違います。同じ点数でも、宅建業法で取りこぼしたのか、未学習の権利関係で迷ったのか、時間切れだったのかで次にすべきことは変わります。そのため「何点なら安心」「何点なら不合格」といった固定の線を、このページでは置きません。模試の点数を本試験の結果と同じ意味で扱うことも避けましょう。
代わりに、次の三つを並べて見ます。
- 科目別の失点:宅建業法、法令上の制限、権利関係、税・その他のどこで失点したか。
- 失点の理由:知識不足、選択肢の読み違い、時間不足、迷って選んだ偶然の正解を分ける。
- 残り期間:直せる頻出論点から取り組む。理解に時間がかかる難問へ一度に偏らない。
全国順位や平均点が提供される模試なら参考情報にはなりますが、学習計画の主役は自分の誤答です。主催者が成績表・分析を提供する場合でも、比較だけで終えず、問題に戻って理由を確認します。
受験後の学習機会を使った復習例
次の表は、受験後の復習を三つの機会に分ける一例です。当日や48時間以内に終えることが必須という意味ではありません。仕事や家庭の都合で難しい場合は、次に学習できる機会から同じ順番で進めてください。
| タイミング | やること | 残すメモ |
|---|---|---|
| 受験後、最初の機会 | 採点後、迷った問題を含めて印を付ける | 「知識」「読解」「時間」の仮分類 |
| 次の学習機会 | 解説を読み、誤答の根拠を一文で書く | 次に戻る分野・論点 |
| その次の学習機会 | 分野別の類題を解き、解けなければ基礎へ戻る | 次回までの復習リスト |
復習では、正解した問題も見直します。根拠が曖昧だった正解は、本番で条件が変わると失点になり得ます。年度別で見つけた弱点は、過去問の年度別・分野別の使い分けに戻り、同じ論点を別の聞かれ方で解いてください。
直前期に模試を使うときの注意
試験直前は、模試の点数を上げるためだけに新しい教材を増やす時期ではありません。本番と同じ開始時刻に近い時間帯で解く、見直しに残す時間を決める、迷った問題をいったん保留する順番を試す、といった予行演習に使います。公開模試は本試験直前期の10月上旬に設定されることが多いものの、日程は主催者や年度によって異なります。受験前に各主催者の募集ページで最新の日程を確認してください。
点数が想定より低くても、復習項目が具体的になれば模試の役割は果たしています。まず短い問題で苦手の傾向を確認し、次にどの科目を復習するかを決めましょう。15問で現在地を確認する。


